船橋市・市川市・八千代市・習志野市を中心に千葉県で新築住宅・中古住宅・土地を販売・買取・リフォームをしております「サワキタ不動産」です。遺産相続で必要な手続きは7つもあります。それぞれ非常に重要なので、一つづつ説明していきます。
用語について
相続人 遺産を引き継ぐ人 複数いることが多い。
被相続人 死亡した人。
逆に覚えがちなので間違えないようにしましょう。相続人を訓読みすると「あい つづく ひと」ですから子供など遺産を継ぐ人であることがわかります。
手続き1 死亡届
a)被相続人の本籍地、b)死亡した住所、c)届出人の住所、いずれかの役所に届出をしなければなりません。病院などで亡くなった場合は病院のある土地の役所でいいということです。
死亡届自体は市役所等にあります。添付書類は、「医師の死亡診断書」もしくは「警察による死体検案書」が必要です。また、印鑑が必要となります。
手続き2 相続人の確認、遺言書の検認
仲がいい兄弟であっても、その配偶者や孫が絡むと仲違いするケースもよくあります。認知症の発症率は、年齢とともに急に増加することがわかっています。65歳以上で約16%、80歳代であれば男性35%、女性44%。95歳以上では男性51%女性84%が認知症を発症することが統計上明らかです。被相続人が定年退職する時期には認知症が始まっていると考え、相続人の確認と、遺言書の作成をしておくことをお勧めします。
相続が発生した場合、被相続人の住所地にある家庭裁判所に以下の書類を持ち込みます。
・未開封の遺言書原本
・被相続人の戸籍謄本
・相続人(受遺者:遺言で遺産贈与を受ける人)の戸籍謄本
家庭裁判所で遺言書について、検認をしてもらってください。
検認前に勝手に開封してはいけません。5万円以下の過料が発生します。
公正証書遺言の場合は、検認の必要がありません。ぜひ利用してください。
手続き3 財産目録
相続財産を調査して、目録を作ります。
・預貯金
・有価証券
・不動産
・借金(債務)
などのリストです。
次の手続き4で、相続した方がいいか、しない方がいいか(放棄)変わってきますので、不動産の評価などはこの段階で行います。ただし、大手不動産会社の評価サイトでは低めの評価額(自社顧客に販売しやすい)、一括査定サイトでは高めの評価額(契約を獲得するため)という傾向があります。近隣不動産の実売価格や家の状態などをきちんと考慮してくれる不動産会社に依頼しましょう。
高すぎる場合や低すぎる場合は、その後の財産分与の時点で揉める元になります。
手続き4 相続するか、放棄するか
負債も含めて全ての財産を相続する「単純承認」の場合、何もせずとも資産と負債の全額を相続することになります。
プラス財産の範囲で負債を支払う「限定承認」と「相続放棄」の場合には、相続を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所へ申出をしなければなりません。
手続き5 遺産分割協議書の作成
遺言書どおりに相続人が全員納得すれば、この協議書を作成する必要はありません。
遺留分を侵す配分などで不満があれば、相続人同士で遺産分割協議を行って、取り分を決めますが、話がまとまらなければ家庭裁判所で調停を行うことになります。
手続き6 財産の名義変更
不動産の相続登記を行います。2024年4月1日より、相続により不動産の所有権を取得したものは、不動産の名義変更登記を3年以内に行わなければならないことになりました。
手続き7 相続税の申告と納税
10ヶ月以内に行う必要があります。まず、相続税の基礎控除額を超えるかどうかが重要となります。
超えた場合には、申告書を相続人が各自作成し、各自の税務署に申告しなくてはいけません。
遺産分割で揉めた場合であっても、一旦法定相続分で相続したものとして納税する必要がありますので、かなり注意が必要です。特に、不動産が多い場合、10ヶ月以内に妥当な金額で売却できるかわかりませんので、納税資金の都合を銀行などの融資で行う必要が出てきます。
以上、急な相続発生で損をしないために 遺産相続の手続きを解説いたしました。サワキタ不動産では中古住宅に限らず、新築一戸建て、土地、一棟マンション、一棟アパート、投資用マンションなど幅広い物件での購入にお応えしております。失敗しない購入のために、お気軽にご相談ください。